日常茶飯事

身の回りで起きた日常茶飯事なことを投稿…してるわけではないです((

小説「炎の沈黙」第3話

首の手術が終わってから1週間が経った。
「包帯換えますね」
そう言って彼女は僕の包帯を解き始めた。
「…え!?」
───ん?どうしたんだろ…
「え、炎祷さん…でしたよね?貴方の怪我、完治してますよ…」
───え?
僕は耳を疑った。
───流石にそんなことはあるはずがない。
───あれだけの大怪我、1週間で治る訳がない。
そう思った。
けど、自分の体を見てみると、どこにも怪我は見当たらない
───!?
自分でも驚いた。
試しに手足を動かしてみる。
───…う、動く!
「そんな…信じられない…」
僕は起き上がった。
もうどこも痛みは感じられない。
改めてお礼をしようと思いベットから降りた。
───ガクッ!
───…え?
「え?ちょ、ちょっと、大丈夫ですか?」
───立ち上がれない…
「そりゃそうですよ。元人間の貴方が四足歩行のポケモンになってるんですよ?」
───そういうことか…
「まあ、リハビリも兼ねて歩く練習したほうがよさそうですね」
───う…なんか情けない…
「仕方ないですよ」
と彼女は苦笑した。
僕もそれにつられて苦笑した。


それから10分程経過…
僕は何とか歩けるようになった。
最初はすぐに歩けるようになるだろうと思っていたけど…
甘かった。
四足歩行のポケモンと人間の赤ちゃんとでは、まるで移動方法が違っていた
人間の赤ちゃんはハイハイで移動する。
それと同じように四足歩行のポケモンも移動していると思っていたんだ。
けど、実際は、足の先だけで体を支えていた
前足は、人間の手で言うと、指の第二関節辺りまでしか地面に触れていない。
後ろ足は、もちろん膝をつかないようにしないといけない。
人間の状態でこれをすると、十中八九手の指の骨が何本か折れるだろう。


さて、改めて彼女の方を向いて、頭を下げた。
言葉はない(というか発せない)が、これだけでも十分お礼の気持ちは伝わるはずだ。
「そ、そんな…お礼なんていいのに…///」
彼女は少し照れていた。
「そ、それより、炎祷さんはこれからどうするのですか?」
───あ、考えてなかったw
「まあ、今まで通り、この家で暮らしてくれても構いませんよ?」
彼女は苦笑混じりにそう答えた。
流石にそこまでお世話になる訳には…と思ったが、僕には行くところがない。
まあ、彼女も許可してくれているし、ここはお言葉に甘えさせてもらうことにした。
───これからよろしくお願いします。
そう意味を込めて頭を下げた。
「こちらこそ。よろしくお願いします」
僕と彼女は微笑んだ。

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前回から2ヶ月程経ちました…
このぐらいの亀投稿ですけど大丈夫ですか?
とりま、感想聞かせてくれると9割9分9厘作者は喜ぶんでw(殴
さて、文章中には太字で「足の先だけで体を支えていた」と書かれてますよね?
あれはあくまでも自分の記憶が正しければ、ということです。
そのあたりはご了承くださいm(_ _)m